議員の政務活動費 仙台市議会でもネット公開への動き
2016年11月29日
宮城県議会に続き、仙台市議会でも政務活動費のインターネット公開への動き。市議会の一部の会派が、ネット公開に向けた条例改正案を、12月議会に提案することがわかった。 仙台市議会、代表者会議。 29日、この場で協議されたのは、市議会議員の政務活動費に関する情報公開について。 公明党仙台市議団の菊地昭一団長は「一定のきちんとした協議をする場を設けるべきではないかと、考えている」と述べた。 日本共産党仙台市議団の嵯峨 サダ子団長は「市民の皆さんに開かれた議会という立場で、ネットでの公開を進めることでは賛成する」と述べた。 これに先立って、一人会派の民進党が、2017年度分の政務活動費を、2018年度からネット公開する条例改正案を作成、議員提案による12月議会への提出を、全ての会派に呼びかけていた。 これまで議長に対し、議会改革の申し入れを行っていた日本共産党仙台市議団が、これに同調する形で、議員提案する方針が固まった。 日本共産党仙台市議団の嵯峨 サダ子団長は「基本的には、共同提案に加わるということで、変わりはないので、協力していきたいと思う。積極的に、わたしどもも、提案に加わりたいと考えている」と述べた。 7人が所属する日本共産党仙台市議団が協力の姿勢を示したことで、議員提案に必要な「提案者5人以上」の条件をクリア。 これにより、仙台市議会12月議会に提出される見込みが立った。 民進党の伊藤 ゆうた市議は「市民の感覚に立てば、今、ネット公開をやるべきかどうかは、議員として、今すぐにでも、判断できることだと思う。この情報公開の形を、仙台市議会で実現していきたい」と述べた。 政務活動費の情報公開について、自民党会派の議員で市議会の議長でもある岡部恒司議員は、ネット公開に慎重な姿勢を示した。 仙台市議会の岡部恒司議長は「ネット公開だけの話ではないと思う。関連するものも含めて、これから協議していかないといけない問題」と述べた。 仙台市議会は、12月5日に開会される。 県議会に続き、仙台市議会も、政務活動費のネット公開へ動き出したが、一方で、ほかの会派からは、「セキュリティーの問題」を懸念する声や、「具体的な中身をもっと話し合ってから提案すべき」といった慎重論も聞かれた。 仙台市議会12月議会は、12月5日から20日まで開かれ、22人が所属する最大会派・自民党の動向に注目が集まる。