政務活動費 独自にネット公開

<政活費>仙台市議の1人が独自にネット公開

 仙台市議会の1人会派「民進党」の伊藤優太氏は6日、政務活動費(政活費)の収支と領収書を自身のウェブサイトで公開した。市議会にインターネット公開の規定はなく、同氏が初めて独自に実施した。
 昨年8月の改選後、同年9月~ことし3月に交付された245万円の使途を公開した。これによると、インバウンド(訪日外国人客)誘致に関する長崎県への視察や市政報告紙の作成と配布に約240万円を使った。伊藤氏は「公金の使途への市民の視線は厳しい。誰もがいつでも見られる環境で公開することが必要だと考えた」と説明する。
 市議会は政活費の収支報告書と領収書の提出を全議員に義務付けており、過去5年分は議会棟で申し込めば閲覧できる。岡部恒司議長は「ネット公開は個人の判断。方法の違いはあっても公開している点で変わりはない」と話す。
 全55議員の昨年度分の閲覧は7月19日に始まる。市議会の政活費は議員1人当たり月35万円で、使い残しは返還する。

河北新報 2016年06月07日